“テイラー・スウィフト軍団”の勢いが止まらない。コンサートツアー『1989』や「バッド・ブラッド」のミュージックビデオには、有名モデルや歌手が“スウィフトのお友達”としてかわるがわるゲスト出演。
その豪華競演により、さまざまな相乗効果が生まれている。
歌手のロード、ハイム、エリー・ゴールディング、セレーナ・ゴメス、女優のヘイリー・スタインフェルド、エマ・ストーン、レナ・ダナムといった若手スターが勢ぞろいしていることで知られるテイラー軍団。
中でも経済的に絶好調なのがモデルたちだ。メンバーのうち3人が今年のフォーブスのモデル長者番付にランクインした。
インスタグラムやヴィクトリアズ・シークレットのファッションショーなどでもスウィフトとの仲良しぶりを披露する彼女らは、世界で最も稼ぐ女性グループだ。
2014年6月から1年間の収入総額は、スウィフトの収入8,000万ドル(約96億2,800万円)と合わせて1億450万ドル(約125億8,000万円)にのぼる。
スウィフトと仲間たちの勢力は、インスタグラムのフォロワー数からも見てとれる。4,670万人を抱えるスウィフトを筆頭に、全員のフォロワー総計は1億1,600万人。
彼女たちは互いのインスタグラムに登場することで自らのステータスを上げてきた。
マーサ・ハントやリリー・オルドリッジはスウィフトが投稿する写真を通して有名になり、
ジジ・ハディッドもフォロワー数3680万人を誇るケンダル・ジェンナーのインスタグラムの常連として知名度を上げたことで、デニムブランドのゲスと数千万ドルの契約を結ぶまでになった。
大手モデル事務所IMG Modelsのアイヴァン・バート代表は「今はSNSでの認知度が武器になる時代だ」と話す。フォロワーが多いモデルほど、高いギャラを要求できるのだと。
一方、スウィフトにとってモードの最先端にいる美女たちとの交友は、カントリー音楽界の新星からポップミュージックの頂点に登りつめた戦略の一部といえる。
近年のスウィフトは、音楽ストリーミングサービスSpotifyの批判や、アップルに宛てた抗議の手紙の公開などによって音楽業界における自身の影響力を証明してきた。
『1989』ツアーでは、ゲストにサッカー米国女子代表選手やコメディアンのクリス・ロックといった幅広い人脈を投入することで、時代のアイコンとしての地位を確立した。
そしてスウィフトは今年ついに「ヴァニティ・フェア」誌のベストドレッサー2位の座を獲得。その理由について、モデル友達との共演がファッション業界での評価に結びついたと同誌は述べている。
スウィフトの女友達の輪は、女性同士の結束の強さの象徴だ。
もっとも批評家の中には、メンバーの大半がリッチでスリムな白人である点に注目し、彼女らがインスタグラム上で体現する世界は「一般庶民の感覚とかけ離れたファンタジーである」と指摘する者もいる。
以下、モデルたちのプロフィールを紹介する。収入は2014年6月から1年間の総額。フォロワー数はインスタグラムの数値。
マーサ・ハント
年収:200万ドル(約2億4,070万円)、フォロワー数:110万人
今年、ヴィクトリアズ・シークレットのエンジェル(同ブランドのスポークスウーマンを兼任するスーパーモデルの称号)に就任。
他にフリーピープル、ジューシークチュール、アルビオンの広告塔も務める。『1989』ツアーにゲスト出演した。
リリー・オルドリッジ
年収:200万ドル(約2億4,070万円)、フォロワー数:260万人
ハントと同じくエンジェルの一人。昨年、人気モデルのクリッシー・テイゲン、ニーナ・アグダルとともに「スポーツ・イラストレイテッド」誌の水着特集号の表紙を飾った。
マイケル・コースやキャロリーナ・ヘレラの広告モデルも務めている。
>>2以降に続く
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